3Dプリンターは、1990年代には、業務用として使われていました。決して新しいテクノロジーというわけではありません。 最近になって脚光を浴びてきたのは、個人でも手の届く価格になったことです。
製造業などで使われていた3Dプリンターは、数千万~億単位でした。現在の3Dプリンターブームでは、個人ユーザを中心に30万円前後が人気です。さらに、10万円台のものも発売されました。
型を使わずに、コピー機と同じように、ボタンを押すだけで、複雑な操作のいらない、誰でも使える夢のようなプリンタなわけです。
個人ユースとして売れている価格帯のプリンターでは、完成品として売れる商品を作成できるかというと、まだそのレベルまでいっていないのが現実です。 物があふれ安価で手に入る現在、コストの事を考えると、買ったほうがいいというものも多いと思われます。
また、残念ながら現在のところ3Dプリンターは、大量生産には向きません。
ビジネスユースにしても個人ユースにしても、課題はコストパフォーマンスです。3Dプリンター本体そのものが安くなっても、その素材である樹脂や金属が高価であれば、気軽に出力できません。
かつてのプリンターは、始め高価であったトナー(インク)や用紙が普及するに従い安価になりました。
3Dプリンターも近い将来、出力する素材が安く供給されれば、コストパフォーマンスもよくなり、一般ユーザにも受け入れられることでしょう。