トップページ > 印刷業界のお話 > 印刷会社の現状 > 印刷業の特殊な性格と協力企業
印刷業は特殊な性格を持っています。すなわち製造業と請負業(受注業)の2つの性格を併せ持っている事です。
製造業は普通、生産を企業ごとの計画と責任によって、自ら判断します。
請負業は普通、発注者の指示に従って個々の製品をひとつだけ作ります。
印刷業の場合、発注がなければ製品の生産を行わない請負の性格を持ちながら、大体が大量生産となることです。
一回あたりの印刷量が多い企業では、印刷機の投入に計画性を持たせる必要があります。
一般的に、請負は一回限りの受注となります。
それは印刷も同じですが、これまでの印刷業界では、一旦、受発注の関係ができれば、継続的な受注となるのが普通でした。
しかし、そのような関係もなくなってきました。
したがって、受注量が増えたからといって印刷機を新規に導入することができません。生産量に対応した設備投資ができないことから、印刷会社は、協力企業を確保するようになっています。
そこで、生産量が足りない場合、その協力企業に下請けに出すようになっています。
大企業が中小企業に下請けに出すだけでなく、逆に中小企業が大企業に下請けに出すこともあります。
今後は、そのような協力企業を確保することも重要となっています。