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伝統的に、印刷業界では、顧客企業と印刷会社とが強固に結びついていました。
印刷業界は、大日本印刷と凸版印刷という二大企業と、それ以外の中小企業とに大きく分かれている。
また、他業種と比べたときに、隣接関連業種が多いという特徴もあります。
大日本印刷と凸版印刷をあわせて「大凸」といわれることがあります。
2社の売上は、他を圧倒するほどであるにもかかわらず、しかしながら企業の本体的業務である印刷に関しては、中小、零細企業と同じ仕事をしています。
印刷機械にも違いがなく、大手と中小の違いというものはありません。
一般的に、印刷物は印刷されてから公にされるまでは関係者以外に知られてはいけません。
すなわち、掲載する情報を秘密にしなければならないことから、印刷会社と顧客企業とが信頼関係によって結びついています。
しかし、印刷の制作工程がデジタル化されるにしたがって、印刷会社と顧客企業との結び付きが崩れてきています。
したがって企業は価格の安さで発注先を選択するようになりました。
そのため、印刷業界は、価格競争による不況下にあります。