トップページ > 印刷業界のお話 > 印刷会社の現状 > インターネットの普及と印刷業界への影響
現在、印刷業は低迷している裏には、インターネットの普及があります。
インターネットの普及は、企業の活動にも影響があり、広報活動を簡易化したり、情報の収集発信の簡易化および迅速化などを、インターネットを利用して行うようになっています。
しかし印刷業は、インターネットの普及の恩恵を受けているとはいえません。
それは、これまで印刷物が担っていた分野の多くで、インターネットへの置き換えが進んでいるからです。
インターネットの利用によってコストが抑えられます。
たとえば企業がダイレクトメールを送る場合を考えると、印刷コストに加えて、
封入、宛名書きのそれぞれにコストがかかり更に、出来上がったものを送り届けるには送料がかかります。
このダイレクトメールを電子メールで送る場合には、コストがほとんどかかりません。
そのような現状に直面した印刷業界とて、手をこまねいているわけではありません。
インターネットへの対応には、二通りの方法があります。
まずは、WEBサイトの構築、またはホームぺージの制作・運用・管理を行うことです。
この方法では、利益が低いという問題があります。
二つ目の方法としては、印刷に利用したDTPデータをそのままをWEBに転用してしまうことがあります。
しかし、DTPデータのWEBへの転用は言うほど簡単ではありません。
紙メディアとWEBが持つ表現の特性がまったく違うものだからです。
したがって、インターネットへの対応には、印刷物そのもの質の向上を考える必要もあります。
今後印刷物は、本来持っている一覧性の良さという、紙が持つ特性を生かしていく必要があるでしょう。