トップページ > 印刷業界のお話 > 印刷会社の経営を変化させるために > 御用聞きから提案型印刷へ
印刷業界も以前から問題を認識していました。
単純請負から提案型営業への転換を目指そうとしていました。
具体的には、従来の単純なモノ作りから、付加価値の高い創造型のビジネスへの転換を目指すものです。
従来のモノ作りに危機感を抱いてはいたのですが、印刷の商品価値が低下していくなかで、実際に転換に成功した印刷会社は多くありません。
これまで印刷会社の営業活動は、顧客に仕事があるかないかを尋ねて歩くだけの、御用聞き営業でした。
従来は、このやり方で受注を最大にできました。
そもそも営業の基本は、フェイス・トゥ・フェイス、すなわち実際に顔を合わせることです。
この点は、通信手段の発達した今日でも変わりありません。
ただし、今後は、メールや携帯電話も使いこなしていく必要があります。
両者を使い分けることが重要になるということです。
また、印刷会社に限らず、製造業全体の傾向として、社内における地位が、技術者が高く、営業マンは低くなっています。
多くの営業マンは、印刷の知識が豊富ではありません。
したがって、提案型営業をしようにも、営業マンは、何を提案すべきかを知りません。