トップページ > 印刷業界のお話 > 印刷会社の経営を変化させるために > 印刷データのやり取りの課題
今では、どの会社でもオフィスの作業をデジタル化しています。
また、印刷会社においても、デジタルによる制作体制を整えています。
印刷会社の顧客企業は、自社で作成したデジタルデータを、印刷会社にそのまま印刷することを求めてきます。
しかし、印刷会社は、顧客のデジタルデータをそのまま印刷することはできません。
顧客会社は、デジタルデータをウインドウズ(Windows)環境で作っています。
一方の、印刷会社は、マッキントッシュ(Macintosh)環境を備えています。
このマッキントッシュは、一般の会社ではほとんど使われていません。
ウインドウズとマッキントッシュでは、それぞれの環境で作られたデータに互換性はありません。
デジタルデータの運用では、データを渡す側とデータを受け取る側が完全に同じシステムを使っていなければ、データの再現がうまくいきません。
それを回避するには、顧客と印刷会社の間でデータの再現性を確保してから、デジタルデータをやり取りしないといけませんが、実現には程遠いのが現状です。なぜなら、印刷会社はこれまで、顧客に要望を出すことをしてこなかったからです。そのため、印刷会社からは要求できない雰囲気があります。